FC2ブログ
2012年春~ 読んだり、観たり、あいかわらずときどき更新します。               「三咲光郎ホームページ」(2002~)が引越ししてきました。
仙台の桜ふたたび。
仙台で桜の時季に、第2回仙台短編文学賞の授賞式にお邪魔してきた。

昨年の会場は河北新報さんのホール、
今年は仙台文学館で行われた。

文学館があること自体が、文芸、文化を大切にする土地柄と知れて、
とてもうらやましい。
市長さんが市長賞を顕彰していらっしゃったところにもそれがあらわれている。

今年の大賞受賞者はプロを目指す新進気鋭の若者で、
各賞受賞の方々も書くことに熱く取り組んでおられる。
昨年度に一緒に受賞した同期生との同窓会的な空気もあって、
一緒にがんばって書きつづけましょう、と励まされる「ホーム」ができていくようだった。

令和の時代にも末永くつづいてほしいな、と願っております。
スポンサーサイト
七年
1年前、第1回仙台短編文学賞をいただいて、仙台へお邪魔した。
震災から七年経ちますねと主催者の方と話していたときに、その七年の歳月が波紋が広がるように人々にどんな影響を与えたのだろうと、ひとつの短編を着想した。
40枚の『七年』を書いて、主催者さんに託したところ、東北学院大学さん発行の『震災学 vol.13』に、今年第2回の受賞作品と一緒に載せていただけることになった。岸ノ里玉夫名義で。

受賞後に次の作品が日の目を見る地方文学賞はすばらしい。
仙台の地に新たな文学シーンが生まれ育つホームになってほしいと祈っています。
ひとつの文化
2019年の初めに、ショックなニュースが。

天牛堺書店が破産して全店舗閉店と。

新刊と古書を併設して売っていた。
ワゴンに並んだ安い文庫本をずうっと眺めて、
自分のアンテナに引っ掛かるものを見つける楽しみは、何十年来の生活習慣の一部だったのに。
そういうおっちゃんがいっぱいいる。

探すのはネットが圧倒的に便利だが、
予期しない出会いは、店頭のワゴンで、だった。

大阪南部の活字文化のかたちが、
ひとつ滅びてしまったか。
『終戦』覚書
「季刊文科」76号に、『終戦』を載せていただいた。

記録を見ると、初稿は、2006年8月。
以来、幾度も書き直し、題名も変え、
文学賞に応募して最終候補に入ったり、
出版社の人に読んでもらったり、
紆余曲折試行錯誤、
ようやく『終戦』34枚となった。

知人に、コラージュをつくる人がいる。
いろんな写真からいろんな部分を切り取って、1枚の画用紙に貼り混ぜる。
新しいひとつの世界があらわれる。
拙作ではその手法をいただいた。
元の写真が持っていた世界は失われ、素材として加工されるので、歪められてしまう。
そんな問題も孕んでいる作品かな。
ゆく年2018
もう師走か。
一年がもう終わるか。
おそらく誰もが感じている驚きと感慨を覚えました。

今年は、春に仙台へ行ったことが、私には大きな出来事、ご褒美? だった。
岸ノ里玉夫の受賞後第一作も、夏には勝手に書いてしまったが、
三咲光郎も『季刊文科』さんに短編を載せていただいて、
短編を試行錯誤する愉しみが多い一年だった。

災害の一年でもあった。
台風24号は凄まじかったな。
いまも屋根にブルーシートを被せたままの家屋が数多くある。

ウィリアム・フリードキンの『キラー・スナイパー』(2011)を観る。
アメリカ南部の貧しい白人家庭を舞台にした犯罪ドラマ。
これをブラック・コメディというのだから、アメリカ人は笑いながら観るのか?
ジム・トンプスンっぽい世界観。
現大統領の支持基盤はこんな感じか、と思いつつ。
原題は『殺し屋ジョー』
演じるマシュー・マコノヒーは適役。
観かけている『トゥルー・ディテクティブ』もそうだが、存在感があるというか、
ひっぱり気味の演技が陰鬱な犯罪ドラマにぴったり。